焼酎のミニ知識

焼酎の歴史

 日本の焼酎の起源は正確ではないですが、現在のタイから沖縄(琉球)経由で伝えられたと言われています。日本国内で焼酎が製造されたのは16世紀からと見られています。

 鹿児島などでは、18世紀以降、サツマイモの栽培が盛んになるとサツマイモと麹で醪を作っていました。醪取焼酎は雑菌繁殖によって醪が腐敗するなどの難点があり、20世紀になって技術的に改善されました。

 明治時代中期頃までの焼酎は、製造に単式蒸留器を用いており、焼酎乙類の製造しかありませんでした。明治28年頃に英国から連続式蒸留機が輸入され、高純度アルコールが安価に大量生産できるようになリました。これが焼酎甲類とされています。

 近代焼酎の父と呼ばれる河内源一郎氏は、南九州での焼酎製造の歩留まりが悪く味も良くないのは、従来から日本酒や焼酎製造に使われてる黄麹が暑い南九州の気候に合ってないのではないかと考たそうです。暑い沖縄で泡盛の製造に使われていた黒麹を明治34年に初めて分離に成功しされました。クエン酸生産能が高く雑菌の繁殖を抑制するアワモリコウジカビ(黒麹)の取り寄せ研究を続き、明治43年にこの黒麹の変種の分離培養に成功されたそうです。各焼酎メーカはこの黒麹の変種を本格導入し、また大正13年には黒麹から突然変異した白麹の分離培養にも成功されました。当初は評判の良い黒麹の変種に押されて製麹が難しい白麹の普及は進まなかったが、技術の進歩により白麹の強力な雑菌抑制力と蔵を黒く汚さない点が評価され、徐々に普及し、近代焼酎の飛躍的な発展につながリました。

焼酎の種類

  •  原料の違いで、米焼酎・麦焼酎・芋焼酎・黒糖焼酎・粕取り焼酎・そば焼酎・栗焼酎・泡盛など様々な種類があります。
  •  蒸留の違いで常圧蒸留焼酎•減圧蒸留焼酎•連続式蒸留焼酎があります。

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